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イ 成果報告の工夫
事業や調査研究の成果について、適切かつ効果的にその普及を図っていくためには、伝えたい内容が明確で、読みやすく理解しやすい報告書を作成することが必要である。このためには、例えば、ポイントを絞りながら、具体的なノウハウなどを明確にするとともに、表やグラフ、図、写真などを効果的に取り入れた報告書作りを行う必要がある。また、冊子状の報告書の形態にとらわれずに、テーマを限定した一枚ものの資料を取り入れたり、ビデオやマルチメディアを活用するなどの工夫も考えられる。さらに、報告書の配布先や配布方法等の再検討や、各種の研修等における積極的な活用も重要である。

 

?C長期利用への対応
学校外活動を推進し、施設における宿泊活動や自然体験などの教育機能を十分活かしていくためには、長期利用について適切に対応していくことが必要である。
現在、施設利用の大半は、学校利用が占めているが、そのほとんどが、1泊か2泊での利用となっている。学校教育の中で活用しやすいプログラムを開発するなどして、1週間程度滞在するいわゆるセカンドスクール的な利用や、夏休みなどの長期休業を利用した、長期のサマースクール的な利用についても、積極的に推進していくことが重要である。

 

(3)地域の中核に
?@広域的なネットワークの形成
ア リーダーシップの発揮
国立青年の家・少年自然の家が地域における中核施設として、その機能を効果的に発揮していくためには、地域における有機的なネットワークの形成が必要である。現在でも、都道府県レベル、地方ブロックレベルにおける青少年教育施設の協議会等があるが、そうした中において、これらの組織がより有効に機能していくよう、国立青年の家・少年自然の家がリーダーシップを発揮することが重要である。

 

イ 広い視野での連携
また、今後は、青少年教育施設だけでなく、博物館等の社会教育施設や学校、青少年団体はもちろんのこと、その他学校外活動に関係する様々な施設、民間団体、企業などとも広く連携を図っていくことが必要である。これにより、地域における学校外活動全体の活性化や重要性の啓発を図るとともに、国立青年の家・少年自然の家における主催事業や受け入れ事業のプログラムの幅を広げることができる。’

 

?A指導者養成・研修事業の充実
国立青年の家・少年自然の家が、地域の中核として、青少年教育全体のレベルアップを図っていく上で最も重要なのは、地域における公立の青少年教育施設や青少年関係団体などの人材の養成・研修への援助である。国立の施設において先導的な試みを行ったとしても、それを実際に広く行っていくのは、多くの公立の施設や青少年関係団体などだからで

 

 

 

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